背中を押すだけでなく、後悔のない選択をしてもらうことが私の役割


不動産業に携わって10年以上。インテリアコーディネーターの資格も有する、信頼できる姉御肌的な存在。
賃貸仲介のエキスパートであり、チームのまとめ役を担ってくれる彼女は、イーエムラボにとっても欠かせない人物です。

家庭と仕事を両立できる「チーム制の不動産会社」と「榎本佳納子」という人間に惹かれた

−これまでどんなお仕事をしてきた?

金岩(以下、同):初めて不動産業界でお仕事させていただいたのは、都内のデザイナーズマンションのデベロッパーです。自社開発のマンションのリーシングから管理、原状回復まで1人でこなしていました。結婚後は湘南エリアに転居し、地域密着型の地元の不動産会社に転職。こちらでも、賃貸営業や管理をしていました。こちらの会社には10年ほどお世話になったのですが、その間に妊娠・出産がありましたので、3年ほど専業主婦をしていた期間があります。

−なぜイーエムラボで不動産エージェントに?

独立したいという気持ちは、以前からありました。子どもが産まれてからはとくに、家庭と仕事を両立する方法を模索していたということもあります。でも、榎本佳納子という人間に出会ったことが一番大きいですね。働き方を模索していたとはいえ「不動産エージェント」という仕事もメジャーではありませんでしたし、どうすればいいかわからなかった中で出会った佳納子さんの働き方やお人柄に衝撃を受けました。佳納子さんも小さなお子さんを持つママなのに、第一線でエージェントとしてご活躍されていて、会社経営やPTA活動、業界団体などの役員もやられていて。

10年ほど自分の働き方を模索していましたが、たった1回、佳納子さんとランチさせていただいただけで「この人となら自分らしく仕事できる!」と確信。そこから、私のチーム制で働くエージェント人生が始まりました。

私たちの役割は、後悔のない選択をしていただくこと

−仲介としての役割とは?

不動産仲介業者の役割は「物件を紹介すること」だと思っている方が多いと思うのですが、私はそれだけではないと思っていて。とくに今は、お客さま自らが物件を探せる時代ですからね。

私たちのほんとうの役割は、お客さまのご希望や夢をお聞きして、一緒になって「人生」を考えることにあると思います。例えば「新築住宅が欲しい」という方でも、ご予算や思い描かれているライフプランによっては中古住宅のほうが向いていることもありますし、賃貸住宅のほうが良いと思われる方もいらっしゃいます。お住まい探しには、ときに「冷静さ」も必要です。背中を押すだけでなく、後悔のない選択をしていただくことが私たちの存在意義だと思いますね。

−お客さまへのヒアリングを重視しているということ?

お客さまのご意向や将来設計をヒアリングさせていただくことは大切なことだと考えていますが、私たちになんでも話したいと考えている方ばかりではありません。そういった意味では「観察」になるのかな。もちろん、聞かなければならないことはお聞きしますが、その方の性格やリズムに合ったサポートをさせていただくようにしています。

私ごとですが、実はこれまでに10回も引越ししているんです。不動産の購入、売却も経験しました。今も引っ越しを控えているのですが、家族で永く住むために購入したマイホームを売却して、今は賃貸住宅に入居していて、子どもが小学生に上がるタイミングで新居に引っ越す予定です。

住まいを変えるって、精神的にも体力的にもすごく大変なんですよ。子どもが居たりすると、なおさらです。私の場合、やると決めたらやらないと後悔するタイプで「大変なことは私が全部やる!」と考えているのでなんとかなりましたけど、このような方ばかりではありません。だからこそ、安易に購入や売却をおすすめすることはできないです。まだまだ完璧にはできていませんが、エージェントとして一人ひとり異なるお客さまのご性格やご家族のご意向までに目を向けることが何より大切だと思っています。

−“チーム”の魅力は?

イーエムラボの特徴は、なんといっても“チーム”で動いていること。不動産仲介は、1人の担当者が物件紹介から契約、引き渡しまで担当するのが一般的だと思うのですが、私たちは分業してお客さまをサポートさせていただいています。もちろんメインの担当者はいるわけですが、この仕事が好きで、お客さまのことを第一に考えているエージェントたちが一丸となってサポートさせていただくことで、お客さまにとっても私たちにとってもメリットがあります。1人では気づけなかった課題や選択肢を知れば、お客さまにもっと良いご提案ができますし、スピード感を持って動けますからね。

「不動産エージェント」という仕事や働き方がかなり認知され始めてきましたが、個人ではなく、チームで動くイーエムラボだからこそできる仲介があります。これをもっと突き詰めていきたいですね。

働く人、不動産取引する人の選択肢を増やしたい

−この仕事のやりがいは?

お客さまの「夢」を叶えるお手伝いができることですね。月並みな表現ですが、お客さまに「ありがとう」と言っていただくことが私の一番の報酬であり、やりがいです。お子さんのお写真付きで「ありがとう」という画像を送っていただくこともあるのですが、子どもの写真って親戚や仲の良い友人にしか送らないものじゃないですか。プライベートなホームパーティーにご招待いただいたこともありますし、私の結婚式に参加してくださったお客さまもいるんですよ(笑)それだけお客さまに信頼していただいて、永くお付き合いさせていただける仕事って、なかなかありませんよね。

−これからの目標は?

イーエムラボのチームで、人生が豊かになる方を増やしていきたいというのはもちろんですが「不動産仲介」という仕事の在り方を変えていきたいですね。私自身、妊娠、出産で働けない時期があり、今も子どもが小さいのでフルコミットで働くことは容易ではありません。それでも、素敵なお客さまや仲間たちと出会い、こうして大好きな仕事を続けられています。イーエムラボのようにチームで動ければ、子育てだけでなく、介護や病気、怪我などで働けない人にも不動産業はできます。

例えば、主婦やママって、地域のことにすごく詳しいじゃないですか。学区やスーパー、病院や公園などの情報は、不動産会社よりよく知っています。こうした知識を活かせば、物件の紹介や案内ができると思うんです。物件調査や契約、融資のことなどは私たち宅建士が担えば、お客さまにも安心してお取り引きしていただけます。不動産業界の“働き方改革”じゃないですけど、働く人にとっても、お取り引きされる方にとっても選択肢が増えていくといいなぁと思っていますし、その一助となっていきたいですね。