吃音の息子が放送係に
本日は仕事の日報ではなく、私の大切な息子たちの運動会の日報を書かせていただきます。
長男にとっては今年が最後の運動会でした。
3歳から吃音があり、日常会話でも常にどもりがあります。
「あ..あ..ああ..あのね」という具合に言葉が詰まってしまいます。
最近は少し減りましたが、延ばしも入り「あーー…あーのね」というときもありました。
運動会の係りを決めるときに胃腸炎で欠席してしまったこともあり、放送係と下級生の並ばせる担当の係りが残っていたようです。
後で聞いてびっくりしたのですが、自分から放送係をやりたいと立候補していたようで、忘れ物が普段から度が超えている息子ですが、原稿用紙だけは毎日持ち歩き、練習していました。
「みんな、僕に上手に読んでほしいと思ってるからね。頑張るんだ」という息子。
かけっこではゆっくり走り、順位はあまり気にしない様子。
少し濡れていた廊下では案の定、つるっと転けてしまい、お尻を打ってしまった息子。
そんなマイペースかつ運動神経はお世辞にも良いとは言えない彼なのですが、放送係りは見事職務を全うしました。
同級生のママには「吃音治ったの?すごかったね」と言ってもらいましたが、本人曰く、歌と同じようにリズムを付けるとどもらないということに気づいたと言います。
毎日毎日練習している息子の姿を思い出すと放送を聞きながら胸いっぱいになりました。
一度は勝ちたかった綱引き
綱引きは一番身体が大きいので、最後尾でひっぱる役を担っていました。
まだまだ私にとっては小さいときの息子と変わらず、可愛い存在なのですが、1年生と並ぶとまさに巨人サイズ(笑)
綱引きは「ずっと白組に負けてばかりだからきっと明日もダメだよ」と弱音をはくので、数日前に夫と一緒に時間をとって、綱引きの力学について話しをしました。
力学というと難しいのですが、「貴方は体重が一番重いから、しっかり靴紐をくくって、縄を離さず、身体は曲げずに身体を倒すように引け!」と家族で練習しました。
身体を傾けるとこんなに力が入るんだね。と関心していた様子で、今日も同じ赤組のチームメイトと作戦会議をしたようです。
結果は….残念ながら負けました。
帰ってくるまでは元気だったのですが、祖父の膝の上にドンっと座った瞬間涙がポロッと出ました。
3点差で負けたのですが、息子にとっては大きな敗北だったようです。
母としてはこういう敗北を味わうからこそ、もっと次は頑張るし、努力できるのだと思っているので、息子の成長を嬉しく思いました。
そして、運動会をゆっくり鑑賞できるのもチームの存在のお陰だと思うと、我ながら良い組織をつくれているな。。と嬉しく思える良い日でした(自画自賛笑)。